地域の農産物の加工・販売などに取り組む女性のグループ6団体で構成する岡山県津山市農村生活交流グループ協議会は14日、地元産野菜を使った調理実習を津山市新野東の勝北保健福祉センターで開き、16人が親睦を深めながら冬に向けた薬膳料理に挑戦した。
作州薬膳の久保敦子代表(67)が講師。「身近な食材を使って、冬に備えて食養生」がテーマで、「冬は腎の養生が大切。体を温める食材と発酵食品としての味噌(みそ)を使います」と説明を受け、サケとタケの味噌混ぜご飯、豚肉とカボチャの甘酢炒め、モズクのお汁、米粉のパンケーキ味噌カスタード添えに取り組んだ。
参加者は和気あいあいと調理し、香ばしい匂いを漂わせ、見た目も鮮やかな4品が仕上がった。倭文加工グループ代表・片山恵子会長(74)は「味噌を使った混ぜご飯や白味噌入りカスタードクリームは新しい発見。商品開発に生かしたいですね」と話していた。
同協議会は倭文加工グループ、津山市手作り加工研究会、久米北加工グループ、下沢交流グループ、4―スマイル、安井ラベンダーの会で構成。加工品の製造・販売、イベント出展、料理教室などを通して地域の食文化継承活動などに取り組んでいる。