ミニ企画展「土人形と備前焼」が岡山県津山市沼の津山弥生の里文化財センターで開かれ、郷土色漂う作品が来場者の目を楽しませている。
作州民芸館=津山市西今町=から2019年に移管した民芸・工芸品の一部を中心に計11点を3階ギャラリーに展示。
土人形は、市内で製造された製品とみられ、菅原道真公をモチーフにした県伝統的工芸品の津山ねり天神、中山神社=一宮=に伝わる猿神退治にちなんだ「守り猿」、萬福寺=東田辺=」の虚空蔵大会式をモチーフにした「十三参り」、イノシシにまたがる「侍童子」も並ぶ。
一方、備前焼は、旧柵原町在住だった故三上寛一さんらが手掛けた花器や抹茶茶わん、酒器などで、焼き締めならではのごまや窯変が素朴な風合いを醸す。
同センターでは「文化財センターで民芸・工芸を展示するのは初めてで、この機会に常設展とともに見てもらえたら」としている。
同展は11月初旬までのロングラン。午前9時~午後5時(入館4時半まで)。土、日曜日、祝日休館。