農業生産者の所得向上などを目指し、株式会社として立ち上げる「地域商社」について、津山市は15日、津山信用金庫が500万円を出資することが決まったと発表した。これに伴い、資本金6000万円を全額出資するとした市の支出は5500万円に変更する。社名は「曲辰(かねたつ)」に決定した。
同日開かれた市議会全員協議会で市ビジネス農林業推進室の職員が説明した。市と同信金の2者の出資となったことから手続きのため、今月中旬としていた設立予定日は下旬にずれ込む。資本金については、単市での出資金6000万円を盛り込んだ本年度一般会計補正予算が9月定例市議会で可決されたが、今後、減額補正する予定という。
社名は曲辰の2文字を組み合わせると「農」になることから命名した。「曲」は大工道具の曲尺(かねじゃく)を表し、一度に2方向の寸法を測ることができ、「辰」は年や季節を意味。「農業はその年の気候の特徴をいろいろな角度から見て、しっかりつかむことが大切」との解釈になるという。設立協議会で決定した。また、公募で4者から選んだロゴの原案も示された。
代表取締役に就任予定の岡田裕治氏(半鐘屋社長)以外の人員も固まった。調達・総務兼任の取締役、営業と総務担当の社員2人など計4人体制。福島康弘農林部長が市から出す社外取締役に就くほか、監査役も決まった。
本店事務所は山北の市役所東庁舎3階に置く。
「地域商社」に津山信用金庫が500万円を出資
- 2020年10月16日
- 経済・産業