岡山県真庭郡新庄村特産の「サルナシ」の収穫が最盛期を迎えている。遅霜の影響がなく、天候にも恵まれたことから、今年は例年の2倍の約800キロの収量を見込む。
サルナシはキウイフルーツの仲間で、直径3センチ前後の緑色の果実は甘酸っぱく、ビタミンCなど栄養価の高さが特徴。収穫期が短く、市場に流通する量も少ないため「幻の果実」とも呼ばれる。
同村では2001年に農家らでつくる「サルナシ栽培研究会」を設立し、地元の特産品として栽培。今年は8月末に収穫が始まり、5日は会員10人が畑に集まってたわわに膨らんだ実を摘み取った。
臼井崇来人会長(50)は「栄養がとても豊富で食べたら元気になれる果実。新庄村が西日本の一大産地になっており、多くのみなさんにサルナシのおいしさを知ってもらい、生産拡大にもつなげたい」と話している。
収穫は12日まで続き、サルナシの実は道の駅・がいせん桜新庄宿で販売されている。
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