「昭和の箸袋の世界」展(奥津歴史資料館)

芸術
         

 岡山県苫田郡鏡野町奥津の奥津歴史資料館で、企画展「昭和の箸袋の世界」が開かれており、奥津温泉の旅館や津山市内の飲食店など全国各地の割り箸の箸袋が並び、来館者が興味深そうに見入っている。3月27日まで。
 元奥津町長の故日笠大二氏のコレクション展第3弾。日笠氏は多趣味で、さまざまな物を収集するコレクターとしても知られていた。町に寄贈された昭和30年代から平成初期ごろまでの箸袋約2800点のうち、約300点を展示した。
 奥津温泉街の「奥津荘」「河鹿園」「大釣荘」といった旅館をはじめ、県内外の仕出し店や寿司店、宿泊施設など、それぞれの店名が記された箸袋がずらり。津山市内では、津山文化センターにあったレストラン「城」、元魚町の食堂・喫茶「ボン」、伏見町の割烹(ぽう)「白水」、山北の旅館「雅城閣」といった今はない店舗の袋も並び、当時を知る人たちが懐かしそうに見ている。津山市内の店を中心に、後醍醐天皇と児島高徳の故事を元に作られた歌「忠義桜」の歌詞が書かれたものも目を引く。
 町教委、NPO法人てっちりこ主催。「日笠氏が訪れた場所や店舗を示す個人の記録であると同時に、町内をはじめ近隣地域の観光・商業の変遷や、経済活動を知る上でも貴重な歴史資料。ゆっくり見ながら往時を懐かしんでほしい」としている。
 午前9時〜午後4時半。休館は月曜、祝日の翌日、年末年始。入場無料。
 問い合わせは、同資料館(℡0868-52-0888)。


1懐かしそうに箸袋に見入る来館者

2津山市内の店舗の箸袋


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