第33回「柵原川柳大会」が22 日、岡山県久米郡美咲町久木の柵原総合文化センターで開かれ、柵原地域の子ども計286人と一般の愛好家41人が投句した作品の出来栄えを競った。
柵原文化協会が主催する恒例の大会。柵原学園の小学校過程の1~6年は「祭り」、中学校過程の7~9年生は「満ちる」、一般は「吹く」「歩く」といった兼題に沿って事前に投句。選者が寄せられた句を披講して点数を付けていき、上位の入賞者を決めた。
一般の部では、同地域で川柳の普及に努めた故石原悦之さんを顕彰して名付けられた「石原杯」をめぐり大人たちが実力をぶつけ合った。その結果、「ほら吹きも上手に吹けばコメディアン」といったユニークな句を詠んだ坂本光潤さん(74)=美咲町錦織=が最優秀に選ばれ、黄金に輝く杯を手にした。
コロナ禍の中で新たな趣味を見つけようと始めたという坂本さんは「初出場で大きな賞をいただき、とてもびっくりしている。自分の抱えている思いを形にできるのが川柳の魅力。これを機にさらに研さんを積んで、さまざまな大会に挑戦したい」と喜びを語った。
このほか、子どもたちが参加したジュニアの部では、特選に選ばれた20人が表彰された。
同大会は1985年に旧柵原町の町政施行30周年を記念して柵原町川柳同好会が開いたのが始まり。