「森の芸術祭」 2027年に2回目の開催 実行委の総会で決定/岡山・岡山県北

行政・公共 「森の芸術祭 晴れの国・岡山」の2度目の開催を決めた総会=岡山県津山市で
「森の芸術祭 晴れの国・岡山」の2度目の開催を決めた総会=岡山県津山市で
         

 岡山県が昨秋県北12市町村で開催した「森の芸術祭 晴れの国・岡山」実行委の第6回総会が26日、津山市のザ・シロヤマテラス津山別邸で開かれ、県北のさらなる観光振興に向けて2027年に2回目の芸術祭を開催することを決めた。

 県、JR西日本、開催エリアの美作10市町村と新見、高梁市の首長や担当者ら30人が出席。

 実行委会長の伊原木隆太知事のあいさつに続き、事務局が会期中(58日間)の開催実績を報告。想定を2倍ほど上回る延べ52万3206人が来場し、推計で一人当たりの平均消費支出額が1万7962円、県内の経済波及効果は約38億円だったことなどを説明した。課題として、アーティストや会場の選定に時間を要したことによる事前の周知不足、長時間周遊する来場者への配慮などを挙げた。

 議事に入り、芸術祭の27年開催や、次回のティザーサイト作成費などを盛り込んだ25年度の骨格予算を審議、承認した。

 3年おきに開く国際美術展として計3回の開催を目指す。伊原木知事は「県北とアートの相性の良さが表れ、大成功を収めることができた。前回の課題を解消しより良い芸術祭にしたい」と意気込みを述べた。

 会期や開催エリア、アートディレクターなどを決める実施基本計画の策定は、来年度開催の総会で着手する見込み。

鏡野町の鳥「ヤマセミ」をモチーフに作られたジェンチョン・リョウさんの作品。会期終了後も展示中。=鏡野町井坂の奥津振興センター芝生広場
鏡野町の鳥「ヤマセミ」をモチーフに作られたジェンチョン・リョウさんの作品。会期終了後も展示中。=鏡野町井坂の奥津振興センター芝生広場


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