岡山県北12市町村をエリアに自然や文化と調和した芸術を楽しむことができる「森の芸術祭 晴れの国・岡山」(同実行委主催)が28日、開幕した。
同芸術祭は金沢21世紀美術館館長の長谷川祐子氏がアートディレクターを務め、初めての開催。国内外のアーティストが参加し、地域ごとに特性を生かした創作活動が行われてきた。
作品は津山市を含む岡山県北の5市町21か所に設置され、美作市など7つの市町村では連携イベントが行われる。
同日、津山市山北の国の名勝・衆楽園では式典が開かれ、県知事や国会議員、県議、実行委員ら約100人が出席。
実行委員長を務める伊原木隆太知事は「できるだけ多くの国内外の皆様に、岡山県北の良さを実感していただきたい。県北の皆さんに自分たちの住んでいるまちのよさを再認識していただきたい」とあいさつ、長谷川祐子氏は「県北の隠れた資源を、アーティストの力で見える化していくことがテーマ。地域の新しい発見を楽しんでいただきたい」と話し、県北を象徴する「森」を含む自然と地域文化が融合する芸術の魅力について話した。アーティストを代表して地元の太田三郎氏が「県北に40数名の作家が集結した。それぞれの方がその場所をどのように解釈して、どんな作品を展示するのかとても楽しみ。また、地域に暮らす人々がその場の魅力を再確認し、愛着を深めていくことを願っている」と述べた。
式では鶴山桜太鼓による演奏も披露され、式典に彩りを添えた。
会期は11月24日まで。
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