岡山県苫田郡鏡野町にある山田養蜂場主催の第7回「植樹祭」が1日、同社敷地内で開かれ、県内外の親子連れら約140人が豊かな森となるように願い約1万本の広葉樹の苗木を植えた。
1999年から国内やネパール、中国などで行っている取り組み。横浜国立大学名誉教授などを歴任し、世界1700カ所以上で植樹活動を行ってきた岡山県出身の故・宮脇昭さん(1928〜2021年)が提唱した「多品種の樹木を密植して本来の自然環境に戻す」という宮脇式を用いて実施した。
参加者は5グループに分かれ、横浜市立大学特任教授・藤原一繪教授の指導を受けながら、シラカシ、アラカシをはじめ、クリやヤマザクラなど約50品種を丁寧に植えこんだ。最後に、生育を促すために苗木の周りにわらを敷き詰めた。
北陵中1年・鈴木綾乃さん(12)と、いとこの小学1年・高橋愛里奈さん(11)は「地球環境を守る手伝いができてよかった。緑豊かな地になるように願っている」と話した。
同社の守安健一取締役執行役員は「経済活動により、自然環境に負担をかけた分、取り戻せるようにできれば。この取り組みにたくさんの人たちが賛同してくれたらうれしい」と語っている。