「第74回全国植樹祭」のプレイベント(同県実行委主催)が8日、阿波の大ヶ山牧場跡地で開かれ、県内各地から参加した約220人が広葉樹の苗木1200本を植え付けた。
2024年春開催される同植樹祭(主会場岡山市)の機運を高める狙いで、阿波ふるさとふれあい会館に応募した家族連れらが集合し、バスで標高700メートルの山中に移動。
横田有次副知事が「1年半後に向け、岡山をより緑豊かにしていきたい」、谷口圭三津山市長が「森林の公益的機能の大切さを再認識する機会になればと思う」とあいさつした。
広さ0.9ヘクタールの斜面で、参加者はあらかじめ等間隔に掘られた穴にヤマザクラ、イロハモミジ、コナラ、クスの苗木を植え込んで土を被せ、シカの食害を防ぐカバーをかけていった。
倉敷市の小学5年・西崎愛菜さんは「家族で作業できて楽しかった。いつか大きく育った木々を見に来たい」と笑顔だった。
全国植樹祭は天皇・皇后両陛下が臨席される「四大行幸啓」の一つで、県内では57年ぶりとなる。プレイベントは今後、鏡野、勝央町などでも開かれる。