「第74回全国植樹祭」のプレイベント(岡山県実行委主催)が30日、岡山県苫田郡鏡野町上斎原の恩原高原で開かれ、県内各地から参加した家族連れら約100人が広葉樹の苗木750本を植え付けた。
2024年5月に開催される同植樹祭(主会場岡山市)の機運を高める狙い。
伊原木隆太知事が「来年5月に向けて盛り上げを図る中、町の木であるヤマザクラなどを植えるのも意義深い」、山崎親男町長が「8月の台風で大きな被害を受けたが、木々が大地を守ってくれていることを認識し、大切に植樹してほしい」とあいさつした。
広さ380アールの斜面にはあらかじめ等間隔に穴が掘られており、知事らに続いて参加者もヤマザクラ、トチ、コナラなどの苗木を植え込んで土を被せ、シカの食害を防ぐカバーをかけていった。
岡山市の小学5年・田原宏祐君は「お母さんと作業できて楽しかったし、記念になった。いつか大きく育った木々を見に来たい」と話した。
全国植樹祭は天皇・皇后両陛下が臨席される「四大行幸啓」の一つで、県内では57年ぶりの開催となる。