岡山県薬剤師会津山支部・津山薬剤師会は29日、17日から23日まで全国で実施している「薬と健康の週間」の取り組みの一環で講演会とイベントをベルフォーレ津山=岡山県津山市=で開催。参加者の高齢者や親子連れらが医薬品の扱いと薬剤師の仕事に対して理解を深めた。
2009年から行われている行事で、コロナ禍の影響で中断し、約4年ぶりの実施。エントランスホールでは「薬剤師のお仕事体験」や野菜の摂取量がわかるベジチェックなどが行われ、子どもたちが機械や道具を使って錠剤を梱包し、軟こうを容器に詰めていく作業を学んだ。
ステージでは、津山署刑事第二課の齋藤健介警部が、今までに検挙した薬物犯罪を踏まえて違法薬物を使用する恐ろしさを訴えたほか、「薬の適正使用について」と題し、同会津山支部の会員たちが講演を行ったほか、「お薬と薬局と上手なお付き合い」についての寸劇やクイズを交えながら、服薬に関する疑問や問題を解説。
「飲み忘れで残った薬は、処方してもらった薬局に持って行くと次回の処方で調整してくれる」、「服用している薬と健康食品の相性について不安な場合は薬剤師に相談すると的確に指導してくれる」などと呼びかけた。また、中島病院の中島弘文院長が糖尿病治療において薬の服用量を守ることの大切さについて語った。
薬剤師の仕事体験をした岡山県津山市の一宮小3年・赤田悠翔君(9)は「細かい部分まで正確にしないといけないといった難しさがあるけど、人のためになるすてきな仕事だと思った。将来なってみたい」と話していた。