能登半島地震の被災者たちを応援しようと岡山県勝田郡奈義町の奈義保育園で25日、津山圏域消防組合の「火消し屋ケンちゃんバンド」のコンサートが開かれた。2~4歳児の園児46人も参加し、軽快なメロディーに合わせて元気な歌声を披露した。
バンドは同組合の「津山消防音楽隊」の有志たちが集まり、約10年前に結成。津山圏域(津山市、鏡野、勝央、奈義、久米南、美咲町)各地で音楽を通して防火・防災を呼びかける活動を続けている。
この日は、メンバー4人が来園。「地震でつらい思いをしている人たちを元気づけよう」と語りかけ、電子ドラムやピアノなどでアニメ「となりのトトロ」の主題歌「さんぽ」を演奏。子どもたちはプラカードや自作の小旗を掲げて熱唱し、最後に「頑張ろう、石川(県)」と大きな声でエールを送った。
高取颯助君(4)は「みんなが楽しく過ごせるように、町が早く元通りになるように願っています」と話していた。
この様子は映像に収められており、後日動画投稿サイト・ユーチューブの津山圏域消防組合公式チャンネルで公開する予定。バンドのリーダーで、同組合総務課の木村献二主任は「こういった形で子どもたちの思いを石川県に届けるなどして、応援していきたい」と語っている。