【公示地価】ウイズコロナの経済回復基調を反映し、土地取引が活発化したとみられる / 岡山県

行政・公共 津山朝日新聞社
         

 国土交通省が22日に発表した2023年の公示地価で、県内の全用途平均変動率は前年比プラス0・7%(前年マイナス0・1%)と3年ぶりに上昇に転じた。ウイズコロナの経済回復基調を反映し、土地取引が活発化した影響とみられ、県南の都市部では上昇地点が増えている。
 調査対象21市町のうち、早島町が9年連続で上昇。岡山、総社市が2年連続上昇、倉敷市が上昇に転じ、浅口市、勝央町が横ばい。下落した14市町のうち津山、真庭市など9市町で下落幅が縮小した。津山市は全用途平均マイナス1・1%(同マイナス1・3%)。
 地点別では、全401地点のうち前年と比較可能な397地点でみると、上昇は201地点で前年(172地点)より増加しているが、県北は勝央町太平台の1地点(前年0地点)み。横ばいは54地点(同60地点)で、
県北では津山市小原、同市志戸部字前田、同市河辺字兼田、真庭市久世字角町、同市惣字大沼三角田、鏡野町円宗寺字御所清水、勝央町勝間田字清水田の7地点(同5地点)に増えた。下落は142地点(同164地点)に減った。
 津山市の全用途の平均価格は1平方㍍あたり2万7700円(前年2万7900円)で、13地点のうち9地点がダウン(前年は12地点下落)。住宅地では平均1万8900円(マイナス0・5%)で、最も高い小原126が4万3600円。商業地では平均4万7300円(マイナス1・0%)で、最も高い河辺字兼田1153が6万5100円。
 県中山間・地域振興課では「県南の都市部で用地需要の伸びが目立つ一方、人口減少が加速する県北などの中山間地域は一部で下げ止まりの兆しが見られるものの、低迷が続いている」としている。
 今回の調査の内わけは住宅地277地点、宅地見込地2地点、商業地109地点、工業地13地点。


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