黄金色に輝くだし巻きたまごサンドイッチ
津山一の老舗・あけぼの旅館=岡山県津山市=が始めたテークアウトサービスの看板メニューは意外な一品だった。
一口かむと柚子胡椒がきいた爽やかな風味が口いっぱいに広がる。驚くほどジューシー。それでいてパンは本来の柔らかさと味わいを保っており絶妙な食感が楽しめる。
4代目当主の奥信さん(48)は「僕の〝一生一品〟ができました」と胸を張る。ちなみに先代・弘さんの一生一品はいまも看板メニューの「鴨鍋」だ。
創業以来最大のピンチを迎えるなか、信さんと若女将の明子さん(48)夫婦がたどりついた答えは「誰かの役に立ちたい」だった。頭に浮かんだのは子育て世代の人たち。休校中の子どもたちがいる家庭に笑顔を届けたい―。そしてできたワンコイン(500円)ランチはサンドイッチ(柚子胡椒抜きあり)のほか、やみつきスパイスカレー(甘口、中辛)、鴨ちょうちん、そずり丼、唐揚げ丼。
「ありがとう」「頑張って」が励み。注文はSNSか電話で、前日まで。和食弁当(1500円〜)、法事膳パック(3500円〜)は3日前、3個から。同旅館(℡0868-22-2043)。
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だし巻きたまごサンドイッチを手にするあけぼの旅館4代目当主の奥信さんと、パンの耳の手づくりラスクを持つ若女将の明子さん
あけぼの旅館のテイクアウトサービス・だし巻きたまごサンドイッチ/岡山・津山市
- 2020年5月4日
- 食関連