B’z凱旋コンサートに思いを寄せて・東西南北|おかえり稲葉さん2017
「デビュー2年目にやって以来28年、このタイミングで津山に来れ、みんなも喜んでくれて感無量です」。稲葉浩志さん(52)がライブのさなか、凱旋(がいせん)への思いを語った。新曲「声明」を皮切りにヒットナンバーを熱唱し、文化センター大ホールは興奮のるつぼに。これまでドームツアーなど20回以上のライブに足を運んでいる小原の会社員・松原隆浩さん(51)は「稲葉さんをこんな間近で見たのは初めて。感動したし、表情からも彼の喜びが伝わってきて本当によかった」。
終盤の3曲はホール側面の扉が全開にされ、会場の外で音漏れに耳を澄ます大勢のファンを狂喜させた。粋なはからいに茨城県土浦市の会社員・田村典子さん(36)はうれし泣き。「ホールとつながって『ultra soul』を歌えて幸せ。今夜の出来事は一生忘れられない宝物。きっとファンの熱意と地元が歓迎してくれたおかげだと思う。ますます好きになった聖地にまた来ます」と話した。
今回のライブでは「SAFETY LOVE」など、ツアーではめったに歌わない駆け出しの頃の曲も。稲葉さん自身、28年前の懐かしさもかみしめながら、故郷でのステージをぞんぶんに楽しんだに違いない。フィナーレに叫んだ「津山に生まれて本当によかった」はファンの胸に深くしみたことだろう。