里山を歩いてキノコを採取する「きのこ鑑定会」(NPO法人倭文の郷主催)が10日、岡山県津山市神代の久米ロッジ周辺で開かれ、子どもを含む愛好家ら約30人が自然に親しんだ。
10月の里山塾として開催。岡山きのこ研究会が講師を務め、ロッジを出発した。少雨で乾燥した状態が続いたため、キノコの発生は少なめ。それでも参加者は木の幹や切り株、折れた枝、地面などをじっくりと観察し、見つけたキノコを採取。途中では、ほだ木のシイタケの収穫も楽しみ、子どもたちは笑顔で手にしていた。
ロッジに戻り、研究会メンバーが分類。猛毒のフクロツルタケ、鮮やかな色のヒイロタケ、胞子が噴出するホコリタケなど30数種類を確認した。中には、ガのさなぎに生えたハナサナギタケなどもあった。食べられる種類はごくわずかしかなく、参加者はメンバーの解説に興味深そうに耳を傾け、知識を深めていた。