社会的養護を必要とする岡山県内の子どもたちが夢や将来をテーマに描いた「こども絵画展」(560の夢プロジェクト実行委主催)の表彰式が、山北の津山市役所(岡山県津山市)で開かれ、個性あふれる60点の中から5人の意欲作が最優秀や津山市長賞などに選ばれた。
式には関係者20人が出席。谷口圭三市長は「すべての作品に思いがこもっており、素晴らしかった。みなが夢や希望に向かって励めるよう、市も努力する」、岡山市の認定NPO法人「子どもシェルターモモ」の西﨑宏美副理事長は「里親や実親のみなさんも喜んでいる」と激励。受賞した子どもが入所するわかば園(岡山県津山市二宮)や立正青葉学園(岡山県津山市西寺町)の職員に賞状を手渡した。
わかば園の松田浩一郎園長は「夢を実現させるのが経済的にも精神的にも厳しい中で、取り組みが自信につながり、誰もが前向きに将来を歩めるようになればうれしい」と話した。
同展は津山のNPO法人「未来へ」が2014年に始め、広がっていき現在は、県内の各地の児童養護施設や里親のもとで暮らす未就学児から高校生までが力作を寄せている。5回目となる同展に出展された全作品は、来年度のカレンダーに掲載し、関係機関に配布する。また、16日まで県庁で展示を行っている。
受賞作品は次のとおり。
▽最優秀賞=「地球を守るおまわりさん」▽津山市長賞=「コアラになりたい」▽優秀賞=「カブトムシから見る世界」「さっそく海にいこう」▽特別賞「楽しい水あそび」
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受賞した子どもたちのかわりに賞状を受け取る児童養護施設職員
こども絵画展 表彰式