岡山県津山市山北の市役所ロビーで「作州野鳥の会」(千原一夫会長)の写真展が開かれ、さまざまな鳥たちの野生美をとらえた力作に来庁者が歩を止めている。19日まで。
愛鳥週間(10〜16日)にちなんだ恒例の催事で、会員9人が県北を中心に撮影した33点を展示した。
るり色の羽根が美しいカワセミや”渓流のハンター”の異名をもつヤマセミ、菜の花畑に現れたキジ、野原に舞い降りたヒバリなど、望遠レンズによる鮮明なカットが目を引く。越冬のため鏡野町に飛来したオオハクチョウ、北アルプス立山連峰のライチョウの親子といった作も並ぶ。
展示を見ていた女性(54)は、「家の近くではセキレイやシジュウカラを見かけるが、身近にこんなにさまざまな野鳥が暮らしているとは思わなかった。それぞれ特長がよく分かる」と話していた。
千原会長(71)=同県美作市下庄町=は「作州地域でも多くの留鳥や渡り鳥が観察できることを知ってほしい。これから盛んに活動する繁殖期でもあり、自然界に目を向けてみては」と話している。
同写真展は会期後、29〜6月26日には美作市の大原公民館でも開催する。