親子でそば作りを体験する教室が17日、岡山県津山市国分寺の河辺公民館で開かれ、地域の小学生と保護者13人がそばの実を石臼でそば粉にするところから調理までの過程を学んだ。
約20年趣味でそばを植え、採れた実でそばを作っている河辺老人クラブの長船毅さん(82)が講師を務めた。
使用した石臼は江戸時代中期のもので、長船さんが故郷の生家で漬物の重し代わりに使われていたのを見てかわいそうになり、目立てをして本来の用途で使用出来るように修繕した。
子どもたちは、昔はこの石臼でそば粉やきな粉を作って食べていた事を教わり、粉ひきに挑戦。「実が穴から入ると思ったより力がいる」と苦戦しながらも皆で力を合わせてゆっくり回すと、2層の石の間からそば殻と白い粉が出てきた。早速その粉をつまんだり匂いをかいだりしていた。
その後ふるいにかけてそばの元を作り、そば粉をこねて生地を作り伸ばして麺状に切りそろえて仕上げた。
双子で参加した河辺小4年の岡本いおりさん(9)は「こんにゃくみたいな色のそばが出来た。こねるのは力がいるしやっぱり難しかった」。あおしさん(9)は「伸ばすのが難しかったけど去年より上手にできた」と笑顔で話していた。