樫邑小学校=岡山県真庭市=の児童6人が6日、和紙を作るための工程の一つ、ミツマタの樹皮から黒皮をはぐ「しじり」作業を体験した。
美和局納みつまた生産組合の真庭市樫西の山崎茂組合長(73)宅で実施。子どもたちは山崎さんらから教わりながら、専用の道具を使って黒い部分をはぎ、次第に慣れた手つきで作業を進めていた。4年の大塚ひろ君は「ぬくもりのある、やさしい和紙になってほしい」と話していた。
樫邑地域はかつて、紙幣原料のミツマタ生産量で日本一を誇り、子どもたちは以前盛んだった地域の伝統産業の一端に触れた。
同校では今月、卒業証書を自分で漉(す)いて作る体験を予定している。