まちの駅城西浪漫館「コーヒーカン2号器」

食関連 まちの駅城西浪漫館「コーヒーカン2号器」
         

 津山藩医・宇田川榕菴が自筆資料に描いた煮出し器「コーヒーカン」で入れる「榕菴珈琲」が人気のまちの駅城西浪漫館(田町)は22日、新たに再現した改良型の〝2号器〟を導入した。
 同館の依頼を受けた「津山ステンレスネット」加盟企業のエステック(勝央町植月中)が2010年に続いて手掛け、直径11㌢、高さ40㌢のステンレス製。初号器とほぼ同サイズで、加熱用ランプを置く下層部に空気穴を増やして燃焼効率を上げたほか、外観も榕菴の「観自在菩薩楼随筆」のスケッチにより近いデザインにしている。
 名物の珈琲は江戸時代後期、榕菴らが翻訳した当時のフランスの家事百科事典のオランダ語訳本「厚生新編」にある製法を参考に、挽(ひ)いた豆を上部に入れて熱湯を注ぎ、アルコールランプで沸騰させた後、10分ほど蒸らしてカップに注いでいる。豆も往時と同じインドネシア産の「マンデリン」と「ティピカ」をブレンド。1回2〜4人の注文に応じ、一杯1000円(城西グッズ付)。
 同館を運営する城西まちづくり協議会の佐々木裕子事務局長は「ふたの安定性やレバーが熱くならない工夫もされ、使い勝手がいい。2台になったことで待ち時間を短縮でき、スムーズに提供できる」としている。

再現された改良型のコーヒーカン(手前)


>津山・岡山県北の今を読むなら

津山・岡山県北の今を読むなら

岡山県北(津山市、真庭市、美作市、鏡野町、勝央町、奈義町、久米南町、美咲町、新庄村、西粟倉村)を中心に日刊発行している夕刊紙です。 津山朝日新聞は、感動あふれる紙面を作り、人々が幸せな笑顔と希望に満ちた生活を過ごせるように東奔西走し、地域の活性化へ微力を尽くしております。

CTR IMG