岡山県津山市は5日、新規就農者の就業奨励金授与式を山北の市役所で開き、谷口圭三市長が3人を激励した。
就農者はブドウ、小麦栽培の井上聡さん(36)=下田邑=、ともにブドウ栽培の太田和馬さん(34)=大吉=と椙田将弘さん(38)=堀坂=。
井上さんは同所出身で大学卒業後、都内の建築系商社や製菓メーカー勤務を経てUターン。実家の稲作を一部引き継ぎ現在、出荷に向けシャインマスカットの苗木を育てている。
太田さんは和歌山県 出身で、専門学校卒業後、自動車整備や板金塗装に携わり、妻の実家のある同所に移住し就農。シャインマスカットとピオーネを手がける。
椙田さんは同所出身で大学卒業後、自動車のディーラーとして市内の販売店で約15年勤務し就農後、シャインマスカットなどの初収穫を目指す。
奨励金は、地域農業発展の中核者となるための支援として贈っている。谷口市長が「食は産業の基本。市としてしっかりサポートするので“もうかる農業”を目指して頑張りましょう」と励まし、県と市からの奨励金5万円をそれぞれに手渡した。
3人は「交流や雇用を生み出し、地域の活性化に貢献したい」「将来的に津山産としてのブランド価値を高めたい」などと抱負を述べた。
同奨励金は、県農林漁業担い手育成財団の事業に基づき、39歳以下の専業就農者に支給している。
![市長に今後の抱負を話す新規就農者](https://tsuyamaasahi.co.jp/wp/wp-content/uploads/ec81733126a9e580aa0f710a2ab5bd0c-1024x683.jpg)