秋の彼岸を前に、お供え用の小菊の出荷が、産地の岡山県真庭市で最盛期を迎えている。
岡山県真庭市余野上の中山克己さん(67)は、咲くと赤からピンクになる「精はちす」、濃い黄色の「精やすらぎ」など15品種で栽培。彼岸の頃に咲くよう、つぼみのまま収穫する。
夏場の高温と少雨で栽培管理は難しかったものの、中山さんは「今年もなんとか例年並みに育った。仏壇やお墓に供えるだけでなく、フラワーアレンジメントなどで家の中にも飾ってもらえれば。多くのみなさんに真庭産の小菊を知ってもらいたい」と話す。
JAによると、同市では久世地区を中心に11戸が計約110アールで栽培。秋の彼岸用は5万3000本の収穫が見込まれ、JAを通して岡山市場に出荷するという。