アマチュア写真家・故青柳紀子さん 追悼写真展

芸術
         

アマチュア写真家・故青柳紀子さん=鏡野町円宗寺=の追悼写真展「野鳥と奈義の風景〜輝け命〜」が奈義町高円の那岐山麓山の駅いろり家で開かれ、一瞬の野生美や四季の情景を活写した作品に来場者が見入っている。18日まで。
 青柳さんは、約10年前から精力的に撮影活動を続ける中、地域の魅力をとらえた作品が認められ、津山市観光協会から津山観光マイスターの委嘱も受けていたが今年1月、59歳で他界。コロナ禍のため生前かなわなかった初個展として家族や友人が企画し、遺作約50点を出展した。
 野鳥は、魚を捕らえたカワセミやオレンジの羽色が新緑に映えるキビタキ、三鳴鳥で知られるオオルリ、愛らしいエナガなどが躍動する姿を鮮明にとらえたカットが目を引く。
 風景は、ライトアップされた黄葉と満月が幻想的な菩提寺の大イチョウ、那岐連山をバックに咲き誇る菜の花畑、涼しげな蛇渕の滝といった臨場感あふれる作品。
 友人の宇那木朋子さん(65)=大田=は「『とても珍しいヤマセミが撮れた』と喜々と話していたのを思い出す。彼女が情熱を傾けて撮影した写真を多くの方に見てほしい」と呼びかけている。
 午前10時〜午後4時。11日は定休。

野鳥や奈義の風景の写真に見入る来場者


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