ガラスが繊細なきらめき放つ ステンドグラスの美しさ堪能 大正ロマン漂う木製看板も/岡山・津山市

経済・産業 ステンドグラスでできた万華鏡をのぞいて楽しむ来館者=岡山県津山市で
ステンドグラスでできた万華鏡をのぞいて楽しむ来館者=岡山県津山市で
         

 「まちの駅 企画展vol・1」(城西まちづくり協議会主催)が29日、岡山県津山市の作州民芸館と城西浪漫館で始まり、ステンドグラス製の万華鏡と大正ロマン漂う薬局の木製看板が来館者の目を楽しませている。5月11日まで。

 津山さくらまつり(29日~4月13日)に合わせ、来訪者に向け城西地区への周遊を図ろうと初めて企画。

 城西浪漫館では、趣味でステンドグラスを作る江見写真館社長の江見正暢さん(77)=山下=が、昨秋開催された「森の芸術祭 晴れの国・岡山」で公開していたものを含む万華鏡12点を出展。日光にかざしてのぞいてみると、絵柄と色彩が重なり合いガラスが繊細なきらめきを放つ。ガラスのホイルを交換できるコーナーもあり、来場者は自由に組み合わせながらステンドグラスの美しさを堪能している。

 作州民芸館では、1922(大正11)年から本町で営まれている「マヤ薬局」で、創業当時に使われていた屋外用の宣伝看板など13点を初めて展示。看板には薬名や効果、販売元、特約店などが刻まれており、「池田サリピス錠」「御めあらひ薬」といった今はなき薬名や、子どもの夜泣きに効果があるとして現在も親しまれている「樋屋奇応丸(ひやきおうがん)」も。「下痢を止め傷を強くす」「起死回生 宝丹」といったキャッチコピーも面白い。

 静岡県から建築巡りに訪れたという古橋亘さん(72)は「万華鏡は色が複雑に重なりあって美しい。ホーロー製看板はよく見るが、木製はあまり見る機会がなく懐かしい気持ちになった」と話していた。

 午前9時半~午後4時半(最終日3時)。入場無料。

大正時代の薬局の木製看板が並ぶ会場
大正時代の薬局の木製看板が並ぶ会場


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