岡山県久米郡久米南町の神目小学校で29、30日、プロの演出家・俳優による演出的手法を用いたコミュニケーション能力を育むワークショップが開かれ、子どもたちは楽しみながら自己表現の楽しさや他者理解の大切さを学んだ。
演劇ユニットRoMTの演出家・田野邦彦代表と俳優2人が来校した。
29日は5、6年生13人が参加。田野さんが「コミュニケーションはピンチのときほど大切。みんなで助け合いながら乗り越えていこう」とあいさつ。「あいこになったらうれしいじゃんけん」などのオリジナルゲームに、「間違っても大丈夫」などのアドバイスを受けながら和気あいあいと取り組んだ。
創作学習は一人ひとりに手渡した新聞紙の切れ端の言葉をチームメンバーで組み合わせてつくった川柳作品をもとに、即興で寸劇を作って発表した。子どもたちは「二郎系ラーメン」や「AIの恋人」といったキーワードから発想を得た独創的な物語を自由に演じ、教室に大きな笑い声が巻き起こった。
6年生の中村春輝君は「コミュニケーションはとても深い言葉だと思いました。例えば初めて会う人と仲良くなることもそうだけれど、誰とでも仲良く接するためにも必要なことだと思いました」と話していた。
30日は3、4年生計24人が取り組んだ。
本年度文化庁の学校における文化芸術鑑賞・体験推進事業として実施した。2学期にも行う予定。