市民から寄せられた古写真の撮影場所や年代を特定するイベント「どこコレ?@津山市」の解決編が、岡山県津山市新魚町の市立図書館で開かれた。来館者の記憶をヒントにひも解き、移り変わった景色などに思いをはせた。
同イベントは明治から昭和にかけて市内で撮影された写真を館内に展示し、来館者が気付いた情報をふせんに書き込み貼り付けてもらう趣向で、2021年から毎年企画している。
解決編では、講師の元津山郷土博物館長の尾島治さん(67)がスクリーンで解説。昭和20年代の柳が美しい街なかの風景、運動会で仮装し踊りを披露する人々、水着でプールサイドに立つ学生、加茂町中心部を望遠でとらえたカットなど約30枚を、参加者の思い出話、航空写真から推察する地形や建物を手がかりに一枚一枚ひも解き、確定していった。
参加者からは当時を思い返して「懐かしい」とつぶやいたり、貴重な建物や町並みが現存していないことを惜しんだりする声も聞かれた。