岡山県は、4月にも始まる高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種について、高齢者施設の入所者から先行して実施する方向で調整を進めている。供給量不足を見据え、集団感染のリスクの高さを考慮した対応で、各市町村は当初計画の見直しを急ぐ。
同ワクチン接種体制確保協議会で全27市町村に対して同意を求め、15日までに大半が了承。対象は医療機関に併設された施設の入所者とする予定で、医師による訪問接種を想定しており、ワクチンの配分など運用の詳細は今後詰めていく。
65歳以上の高齢者への接種は、政府が4月12日から全国で開始する方針で、同5日の週からワクチンの出荷を始めて6月末までに全量の配分を終える計画。県内への供給は、対象者約56万人に対し、現段階で見通しが立っているのは4月、4回に分けて約4万8000回分という。
県ワクチン対策室では「供給量が限られた中での効果的な活用として、クラスター(感染者集団)発生のリスク低減を図ることが第一であり、各市町村が足並みをそろえて実施できるよう支援していく」としている。
コロナワクチン高齢者施設入所者から
- 2021年3月16日
- 医療・福祉