サバ寿し製造販売、美園食品本店例年以上の注文

食関連 サバ寿し製造販売、美園食品本店例年以上の注文
         

 「皆さんの祭りへの思いが伝わってくるかのようです」―。そう話すのは作州名物サバ寿しを製造販売する美園食品本店(里公文)の榎本正人専務(51)。新型コロナの影響で祭りが軒並み中止になり「食べてもらえるか心配だった」が、ふたを開けると例年以上に注文が舞い込んでいる。
 作州の秋祭りには欠かせない郷土料理。ピーク時は日に1000本以上作る人気商品だが、「祭りがあってこそ」と不安に思っていたという。ところがシーズンに入るとどんどん予約が入り始め、いつも以上の注文に驚きつつ「地域や家族を大切に思う気持ちの表れ。勇気をもらった感じですね」と榎本専務。
 自慢の寿しは近海の真サバを使用する。塩抜き、骨抜きをした身を独自の合わせ酢に1〜2昼夜浸して味付け。地元のうるち米ともち米をブレンドして酢飯にする。無添加にはこだわりがある。サバと酢飯を型に入れて押し、セロファンで包む。作業は午前1時ごろから昼過ぎまで続く。
 「この時期のサバは脂が乗ってとてもおいしく、まさに秋の味覚。今年は家でゆっくりと祭り気分を味わってほしい」
 トレー入りは1個800円、焼サバ寿司、味噌煮サバ寿司、サバ南蛮寿司も人気。市内や県南でも販売されているほか直売、地方発送にも応じている。
 問い合わせは、同店(■573939)。
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手際よくサバ寿しをつくる榎本専務ら


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