岡山県真庭市月田本出身の版画家・河内大樹さん(33)の作品展が真庭市三田のカフェ&ギャラリー・てぁで始まり、遊び心とセンスにあふれる色彩豊かなポップアートが来店客の目を楽しませている。28日まで。
河内さんは教職員を経て2021年に帰郷。現在は東一宮に住み、美作地域の中学・高校で非常勤講師を務めながら創作活動やアートイベント、ワークショップの企画に取り組み、芸術振興を図る。同店での開催は3回目で、今までに出会ってきた子どもたちと、子どもたちの作品から発想を得て制作した意欲作を発表。木版画やデジタル孔版印刷機・リソグラフを活用した計40点を展示している。
会場にはしま模様のかわいらしいお化けのほかに、教職員時代に教え子たちに頼まれて作ったというネジの付いたキャラクター、動物の頭を模した帽子をかぶった人物画などの版画がずらり。リソグラフの技法を生かして同じ原版を使って配色を変えて数パターン仕上げた作品もあり、表現の自由さを感じさせる。
若手作家の活動を応援する栗田雅文店主(73)は「控えめで純粋無垢な感じがしながらも、発想の豊かさとユニークな個性が目を引き、おもしろさを感じる」。河内さんは「気軽に美術を楽しめる作品に仕上げているので、食事をしながら楽しんでもらえたらうれしい」と話している。
開店時間は午前11時~午後4時、午後6~9時、午後6時以降の来店は要予約。毎週木曜日と25日が店休日となっている。
