デスティネーションキャンペーン追い風に 県内観光客増加 コロナ禍前88.6%水準に回復/岡山

経済・産業 津山朝日新聞社
         

 岡山県がまとめた観光客動態調査によると、2022年に県内を訪れた観光入込客数は前年比36・5%増の1499万6000人。3年ぶりに増加し、コロナ禍前の2019年比で88・6%の水準まで回復した。

 22年の県内は1〜3月、流行「第6波」によるまん延防止等重点措置の対象となったものの、夏場の「第7波」以降は行動制限が伴わなかったことに加え、大型観光企画「岡山デスティネーションキャンペーン(7〜9月)」などが追い風に。県内客が47・5%増の860万8000人と大幅に伸び、県外客も23・9%増の638万8000人となった。滞在状況別では宿泊客が36・3%増の382万7000人、日帰り客が36・5%増の1116万9000人。

 県外客の内訳では、全体の約3割を占める近畿が0・3%増の207万6000人、中国地方が11・2%増の191万4000人の一方、中部が162・7%増の90万1000人、四国が101.8%増の67万4000人と飛躍的に伸びた。

 主要観光地では、トップの「玉野・渋川」が259万4000人(前年比10.1%増)、2位の「倉敷美観地区」が231万9000人(同58・3%増)、3位の「蒜山高原」が200万5000人(38.9%増)、5位の「後楽園・岡山城周辺」は118万9000人(88.1%増)。県北では、6位の「津山・鶴山公園」が107万2000人(79.3%増)、9位の「美作・湯郷温泉」は59万2000人(12.8%増)だった。

 これらを反映し、観光消費額は47・5%増の1673億円。うち宿泊客の消費が1167億円、日帰り客が506億円。

 調査は主要観光地・施設の来客数から推計。

 県観光課では「中部や四国からの県外客急増は全国旅行支援の効果とみられる。この回復基調をコロナ禍前の水準まで戻すため、ポストコロナに向けた施策を展開し、インバウンドを含めて観光需要を喚起していく」としている。


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