猫の日(22日)に合わせたチャリティーイベント「ねこフェス2025」(neco部主催)が22、23の両日、岡山県真庭市別所の旧別所小学校で開かれ、家族連れらがネコをテーマにした作品展や雑貨と飲食の販売、ワークショップ、ゲームなど多彩な催しを楽しみながら休日を過ごした。
同市在住の愛猫家でつくる団体「neco部」が保護ネコ活動をはじめ、地域に住み着いたネコを住民が協力して管理する「地域猫活動」などに対して関心を持ってもらおうと始め、今年で3年目を迎える。
同部の呼びかけにより集まった団体が各部屋で催しを開催。施設内には県北を中心に活動しているアーティスト10人と芸術教室に通う生徒たちの秀作や市内外か寄せられた写真114点がずらり。さらに参加者自身が描いたイラストを活用したオリジナル缶バッジを製作、保護猫譲渡会などもあり、訪れた人たちは各会場を巡りながら作品を眺め、お気に入りの雑貨を購入するなど思い思いに過ごしていた。
神社のお参りにちなみ、同フェスのマスコット「猫猫大明神」を参拝する企画も好評で、子どもらが興味深そうにさい銭箱に小銭を入れて手を合わせる姿も見られた。各店の売上金額の一部とさい銭は県内の保護ネコ活動団体へ寄付する。

ネコが好きで毎年来ているという北房小2年の鈴木澪さん(8)と姉で同小5年の慈季さん(10)は「楽しんで過ごすことで飼い主に恵まれなかったネコたちを手助けできるのはうれしい」。主催団体の松岡奈緒美さん(39)=イラストレーター=は「小さなことでも始めることで頑張っている人やネコたちの応援につながる。イベントを通して多くの人が理解を深め、生き物の命の大切さを考えるきっかけになったら」と話していた。
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