ハチミツ関連製品製造販売の山田養蜂場(岡山県苫田郡鏡野町市場)のギャラリーが一般公開され、バルビゾン派や印象派のフランス絵画をはじめとする所蔵作約400点が美術愛好者らを魅了している。10月は14日まで開館し、11月は1日から10日まで楽しめる。
展示作品は、農村や農民の暮らしを描くバルビゾン派の画風が、養蜂を原点とする同社や、鏡野町と合っていることから収集し19年に整備。今回は「晴れの国おかやま 森の芸術祭」の開催に合わせ公開した。
同派では、ミレーの牧歌的なモチーフの水彩「蜜蜂のいる風景」や「落穂拾い」、テオドール・ルソーの油彩「夕暮れのバルビゾン村」、コローの油彩「少年と山羊」などがずらり。
同派の流れをくむ印象派ではモネの油彩「ヴェトゥイユのセーヌ川支流、秋」、ルノワールの油彩「風景の中、あるいは河辺のヌード」、クールベの大作「ボート遊び」、さらにキュビズム(立体派)を代表するピカソのリトグラフ「想像の中の肖像」といった巨匠たちの作も目を引く。
黒瀬かおり同社マネージャーは「豊かな自然風景を描いた名画を見ながら心落ち着くひと時を過ごしてほしい」と話している。
観覧は完全予約制で、午前10時~正午と午後2~4時の2回、各回先着60人。10月15日から31日、11月8日は休館。入場料は一般2000円、中高生1000円、小学生500円、未就学児無料。予約、問い合わせは同社専用フォーム(https://reserva.be/yamadagallery)。