岡山県津山市出身で東京フィルハーモニー交響楽団首席ファゴット奏者の廣幡敦子さんらによる吹奏楽クリニック(津山朝日新聞社主催)が19日、 津山市の津山文化センターで開かれ、市内を中心とした中高生ら約30人がプロの演奏家から基本の奏法を教わった。
廣幡さんが音楽の道を志す原点となった地元の吹奏楽に恩返しをしたいという思いから実現。新魚町のベルフォーレ津山で前日に開かれたコンサート「パストラーレ木管五重奏with打楽器 津山公演」に出演した奏者6人が講師を務めた。
フルート、クラリネットなど楽器別に構え方や姿勢、息遣いといった基礎を伝授。参加者は曲の表現方法や音色に対するアドバイスにも熱心に耳を傾け、実践していた。
中道中2年の本郷咲歩さん(13)は「練習で不安だった部分も解消されて、やる気につながった」、美作高2年の辻叶愛さん(17)は 「プロのレッスンを受けることはなかなかない。教わった口の形やお腹の使い方を習慣にしていけるように頑張りたい」 と笑顔を見せていた。
廣幡さんは 「それぞれ教わりながら湧いてきた『早く楽器を吹きたい』『上手くなりたい』という気持ちを大切にこれからも頑張ってほしい」とメッセージを送った。
