お世話になった人たちに歌を通じて癒やしと喜びを―。
岡山県津山市加茂町の自営業・小峪祥孝さん(66)が岡山フィルハーモニック管弦楽団出演のコンサート「I am a SOLOIST」(21日、岡山芸術創造劇場ハレノワ)で、ソロのバス歌手としてプロオーケストラと晴れ舞台に立つ。
小峪さんは、小学時代からジャズに親しみ、津山高校で音楽教諭だった故・江見恭彦さんの薫陶を受けて歌に目覚めると、岩手大学時代に合唱団でコンクールの全国大会で金賞、文部科学大臣賞を受賞。現在は声楽指導を受けながら県内外のコンクールに参加し、音楽仲間と地域のコンサートへの出演や訪問演奏をするなど精力的に活動している。
本コンサートは、オーディションで選ばれた出演者がソリストとして同フィルと共演し、1曲ずつ披露する。小学生以上を対象に、ピアノ、管、弦楽器、声楽の各部門で審査。音大生らも参加する中、一昨年、昨年に続き3度目の挑戦となる小峪さんは実力を発揮し、念願のソリスト10人に選ばれた。
本番はヴェルディの歌劇「オテロ」に登場する悪役・イアーゴのアリアを披露する。「自分の音楽を聴きに来ていただけるのは涙が出るほどうれしいこと。皆さんに愛情を届けたい」と話している。
コンサートは午後2時開場、3時開演。入場料1500円(全席指定)。チケットは岡山シンフォニーホールチケットセンター(TEL:086ー234ー2010)などで受け付けている。

