「宮部川ホタルウオーキング」(連合町内会大井東支部主催)が8日、岡山県津山市宮部下の大井東ふれあい学習館を出発点に開かれた。この日はあいにくの雨にも関わらず、川沿いに生息するゲンジホタルが舞い、散策する人たちは幻想的な風景に見入った。
宮部上、宮部下、中北下の大井東地区で開かれる恒例のイベントで、参加者たちはホタルの里公園までのコース(片道約1.5キロ)を往復。周囲が暗くなるまで学習館ではイベント開催され、焼きそばや焼き鳥などを販売する屋台が並んだほか、津山ジュニアジャズオーケストラ、地元アマチュアバンドの演奏、総踊り「わっしょい!津山」が行われた。
この日は流域の自然環境保護などに取り組む宮部川ホタルンジャーの会・末澤未央事務局長(49)らがガイドを務め、参加者を案内しながら「雨の日は木陰に隠れていますが、短い命なので頑張って“婚活”するホタルもいます」などと説明。草木の間から淡い黄緑の光が飛び立つのを見た人たちは「すごい、飛んでいる」「今日は見られないと思っていた」と驚いていた。
毎年参加するという中北下の兼安文枝さん(49)は「ホタルと豊かな自然は地域にとって宝。みんなで守っていきたい」と語った。飛び交うホタルが見られるのは今週中と予測しており、末澤事務局長は「においなど間近に見ることでしか感じ取れないものがある。ぜひ、見に来ていただいて強い関心をもってもらえたらうれしい。車で来る場合は学習館の駐車場を利用して公園まで散策を楽しんいただけたら」とPRしている。