「ホルモンうどん」をご当地グルメとしてPRする岡山県津山市と兵庫県佐用町にある飲食店2店の味比べ対決の決着戦が3日、佐用町商店街で開かれ、多くの人で盛り上がった。両者1勝1敗のまま突入した3回戦は300食を売り切る早さを競い、僅差で津山が制し、勝利を手にした。
長年続く同商店街の「大収穫祭」でにぎわう中、約800の通りの一角に岡山県津山市上河原の「お好み焼三枝」と佐用町の「鉄板焼きふじ」が陣を構えた。午前10時の販売開始時には、早くも両店舗の前に行列ができ、みなあたりに漂う香ばしいたれの香りを嗅ぎながら、出来上がりを待っていた。
勝負は津山がリードし、その後を佐用が追うペースで進み、11時3分に「津山ホルモンうどん」の売り上げが規定数に到達。6分後に「佐用ホルモン焼うどん」が追いつくかたちになった。
対決は「津山ホルモンうどん研究会」と「佐用ホルモンうどん食わせ隊」が姫新線沿線と両地域の活性化を目的に交流を深めていき実現。最後に、佐用ホルモンうどん食わせ隊の広報隊長・千種和英さん(55)は「リベンジをしたい」と闘志を燃やし、三枝の上山康裕店長(52)は「受けて立とう」と答えた。
ふじの経営者で、佐用町観光協会の北村広樹会長(49)は「回を重ねるごとに、県境をまたいで行きかう人が増えてきた。グルメイベントが観光振興の一つになっていると実感した。今度は鳥取県の『ホルモン焼きそば(ホルそば)』なども含め、幅広いエリアの人が交流できるきっかけをつくれたら」と話している。
(写真)多くの人でにぎわったホルモンうどん対決
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