ホルモンうどんをご当地グルメとして売り出している岡山県津山と兵庫県佐用町のライバル対決が3、4の両日、岡山県津山市山下の津山城跡(鶴山公園)で開かれ、大勢のB級グルメファンが自慢の味の食べ比べを楽しんだ。対決は接戦の末、佐用勢が制した。
津山スタイルはたれをからめて炒めるのに対し、佐用はつけだれ式。津山の「お好み焼 三枝」と佐用町の「ふじ」が相見えた。7月に同町で第1回対決があり、100食完売までの早さを競った勝負は三枝が勝利している。
今回のルールは500食を早く売り切った方が勝ち。初日はあいにくの雨模様にもかかわらず、家族連れらが続々と来場し、1時間でそれぞれ約100食売り、好調な滑り出しを見せた。兵庫県上郡町から家族3人で来ていた会社員・守田雄貴さん(24)は「ふじは有名店でニンニクがきいていて最高。津山はパンチがあってビールが欲しくなる。ひるぜん焼きそばにも参戦してもらえたら最高ですね」と話していた。
夜の部まで客足は途切れず、お互いに387食のイーブンで折り返した。翌日は大勢の客が押しかけたため30分前倒しの午前11時にスタート。11時27分に佐用勢が完売し、2分後に津山勢が達成した。
三枝店主の上山康裕さん(52)は「勝負には負けたが、両市町の交流には貢献できたと思う。多くの人たちに応援していただき、感謝しています」と話していた。
対決は「津山ホルモンうどん研究会」と「佐用ホルモンうどん食わせ隊」が十数年来、両市町活性化のために交流する中で実現した。「これで1対1。年内にもう一回やって、今度こそ決着をつけたい」と上山さん。
(写真)熱い戦いが繰り広げられたホルモンうどん頂上決戦=3日、正午ごろ
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