第13回「RAKUアート倶楽部展」が1日、岡山県津山市新魚町の市立文化展示ホールで開かれ、表現の幅を広げた「造形絵画」などの意欲作に来館者が見入っている。3日まで。
同倶楽部で制作を楽しむ愛好者ら42人と、主宰する美術家・山形楽さん(71)=小田中=が近作約80点を出展した。
メインの造形絵画は、パステルやアクリルをベースに粘土や布製品など様々な立体素材を組み合わせ、手編みの白い龍を額縁に見立てたり、鮮やかな造花やドライフラワーであしらったり、クジャクを金網からのぞかせるなどユニークな発想が目を引く。さらに複数の名画のオマージュを重ね合わせた作、文字を切り抜いたような形状の作もあり、面白い。このほか風景や人物をモチーフにした油彩、水墨画、墨彩画も並ぶ。
山形さんは「それぞれ既成概念にとらわれない自由な表現ができている。じっくりと楽しんでほしい」と話している。