岡山県久米郡美咲町東垪和の旭児童館で23日、工作を通してSDGs(持続可能な開発目標)とリサイクルについて学ぶイベント「段ボールでお財布を作ろう」(美咲町主催)が開かれ、地域の児童たちは楽しみながら知識を深めた。
家庭の不用品を回収して再資源化する「エコ便事業」を県内で展開する総合リサイクル企業・平林金属(本社・岡山市)が協力。旭学園の小学1年生から6年生までの19人が参加した。
参加者は同社エコ便事業部の社員から手順を教わりながら、早速工作に挑戦。あらかじめ用意した段ボール製の型紙を丁寧に折り、ボンドで止めて形を作り、留め口にボタンを取り付けて仕上げた。オリジナルの財布の出来栄えを見た子どもは「上手にできた」と顔をほころばせていた。 講義では捨てられる品を材料にして新製品を生産する「アップサイクル」や無許可で電化製品などを回収している悪質な業者の実態について話があり、静かに耳を傾けていた。
5年生の金島佑十君(10)は「みんなで楽しみながら作ったのがよかった。できた財布はとても気に入っているが、また同じ物を作りたいと思っている」と話していた。