ロックの聖地津山で 音楽を主とした映画を 大谷健太郎監督「地域に光を」 /岡山・津山市

芸術
プロジェクトのロゴマークを手に芦田雅嗣会長、大谷健太郎監督、大和田廣樹エグゼクティブプロデューサー、山本昇総合プロデューサー(左から)
         

「ロックの聖地津山で音楽を主とした映画を」――。


 美作の国を舞台にした2027年公開予定の映画「葉っぱの手紙と重鉄の城(仮題)」制作に向け、企画をバックアップする「美作の国映画プロジェクト」の設立総会が21日、岡山県津山市中之町の美都津山庵で開かれ、関係者約20人が上映に向け、気勢を上げた。

 「NANA」「推しが武道館いってくれたら死ぬ」などを手掛けた美作市出身の大谷健太郎さんが脚本・監督。「風の奏の君へ」に続く美作の国を舞台にした第2弾。

 物語は津山市内の神社で神主をしている女性とその神社で酔って寝ていた伝説のロックバンドのギター兼ボーカルの男との出会いから始まり、壮大な風景を背景に感動的な青春ラブストーリー。ロケ地には津山城(鶴山公園)、津山高校、城東地区、蒜山高原、奈義町現代美術館などを予定している。

 設立総会では、芦田雅嗣会長、大和田廣樹エグゼクティブプロデューサーらが「素晴らしい魅力がある県北。いい作品にして県北を盛り上げていきたい」とあいさつ。今後の事業として、映画に対する機運を盛り上げる目的で、プロアマ問わず参加者を募り大谷監督が直接指導する演技塾(7月下旬~)や津山国際環境映画祭(12月6、7日)の開催など、老若男女が楽しめ、交流・定住人口増加などを目指す方針を発表した。

 大谷監督は「脚本をもとにした小説も執筆中」と並々ならぬ意気込みを示し、「津山は子どもの頃から親しんでいるまちで、ロックの聖地ともいえる場所。映画作りを通して、人を育て、美作地域に光を当てたい」と熱く語った。

 その他の、主な役員は次の通り(敬称略)。
 ▽副会長=福田大新、竹内崇、志水亮介▽事務局長=下山智久▽総合プロデューサー=山本昇

 「美作の国」とは、津山市、美作市、真庭市、勝央町、奈義町、美咲町、鏡野町、新庄村、西粟倉村、久米南町を含む岡山県北のエリアをさす。

設立総会であいさつする芦田会長(中央)

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