作陽高校サッカー部元コーチの三好達也氏(34)が監督に就任した岡山県津山市の美作高校サッカー部は13、14の両日、美作地区高校総体に出場し、初優勝を飾った。20日から県総体に臨む。また5人制のフットサルのチームも編成し、21日の県大会に初出場する。
美作総体では津山工業に2-1、津山に4-0、初の決勝は津山東を2-1で下し、栄冠を手にした。途中出場の1年生が結果を出した。「得点の気配がなかったので自分が決める」と津山工業戦に臨んだ廣友誠矢選手(15)はFWとして決勝点など2点を奪い、津山戦でもネットを揺らした。
「2試合目は初戦の課題修正がチームとしてうまくできた」と三好監督。また、県総体を見据えて3試合とも違うスタメンで試し、チーム内の競争をあおった。
2年のMF石原拓歩選手(17)は津山戦で「スタメンを外された悔しさをぶつけた」と左足で蹴り込んで得点。決勝でも「監督から指摘されたボールの持ち方」を意識しながら奮闘した。
県総体では初戦となる2回戦で岡山と当たる。選手たちは「ベスト4」を目標にしており、三好監督の細かな指導を受けながら練習に取り組んでいる。創志学園など実力のあるチームがそろう中、勝ち上がれば作陽と対戦する可能性がある。
3年のDF川口巧真主将(17)は「全員がサッカーを楽しみ、いい雰囲気ができている。実績のある監督の指示をしっかり取り入れながら、4強に向けて勝ち進みたい」と意気込む。
部では週1日、フットサルの練習を行っており、「JFA第10回全日本U-18選手権大会県予選」に出場する。三好監督が指揮していた作陽が9連覇中だ。三好監督は「自分が築いてきた作陽の連覇を自分で止めたい」と話している。