津山市議会の一般質問で12日、岡山県津山市教委は、三浦ひらく議員の質問に答え、オンラインを活用した不登校対策の現状を示した。
小中学校の自立応援室を中心に、児童生徒個々の状況に合わせて端末を活用し、個別の学習課題に取り組んだり、授業を行う教室とオンラインでつないで授業視聴を行ったりするなど、新しい対応を模索している。
登校が難しい児童生徒には、端末を家庭に届け、Googleクラスルーム機能を活用して、学校の様子を細やかに伝えたり、学習課題を送って学習保障に努めるなどの支援を行っている。
また、仮想空間でアバターによるキャラクターを用いて交流する、県教委のオンライン応援室「まんまリンク」の活用を学校に周知しており、津山市の児童生徒の利用もあるという。
有本明彦教育長は「不登校の要因が複雑多様化するなかで、児童生徒一人ひとりの思いに寄り添い、個別最適な学びを保障するため、端末によるオンラインの活用も含めて、柔軟な対応が必要。一方で、実社会で役立つ生きる力を育むためには、多くの人との関わりの中で、さまざまな体験を通して学ぶことが必要であることから、誰もが安心して学べる魅力ある学校づくりを進めている」と答弁した。