中秋の名月とともに 優雅な調べを堪能 抹茶と団子味わう姿も/岡山・津山市

歴史・文化 夜空の満月が浮かぶ中、音楽を楽しむ来場者たち=岡山県津山市で
夜空の満月が浮かぶ中、音楽を楽しむ来場者たち=岡山県津山市で
         

 第25回「観月と邦楽の夕べ」(鶴山を考える会主催)が6日、岡山県津山市の津山城(鶴山公園)三の丸のつるまる広場で開かれ、約500人の市民らが中秋の名月と優雅な調べを堪能した。

 天候に恵まれ、夜空に美しい満月が浮かぶ中、ススキやハギ、ヒャクニチソウといった秋の草花と団子が飾られた特別ステージでは、ソプラノ歌手の大島良子さん、宮川洋さんがピアノの加藤久比旗さんの伴奏に合わせて童謡の「月」「お月さんと坊や」「十五夜」などを披露し、澄んだ歌声を響かせた。

 続いて、津軽三味線奏者・中村卓也さんが登場。中学1年生で全国初優勝を果たし、それ以降数々の大会で優勝を重ねるなどの活躍を見せている実力派で、その見事なバチさばきで「津軽じょんから節」をはじめ、「炭鉱節」といった民謡、異国情緒あふれるタンゴのアレンジ曲を演奏。力強く情熱的な旋律が会場を盛り上げ、客席から大きな拍手が湧き起こった。

 ステージのそばでは茶道裏千家淡交会津山青年部によるお茶席が設けられ、抹茶と団子を味わいながら月見を楽しむ家族連れらの姿も見られた。

 友人たちと来場した田町の筒井笙子さんは「みんなで月をめでながら、お茶や音楽鑑賞ができるという特別な時間が過ごせて幸せを感じる」と笑顔で話していた。

力強く情熱的な演奏で会場を魅了する中村さん
力強く情熱的な演奏で会場を魅了する中村さん


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