二宮の小枝さん昆虫ギャラリーオープン

経済・産業
         

 世界の昆虫の標本などを趣味で集めている会社員・小枝正和さん(50)=二宮=が、コレクションギャラリーを美咲町周佐に12日にオープンする。展示数は約2000種に及ぶ。「子どもから大人まで楽しんでもらえたら」と話している。
 家具製造業・ティーウッドの旧システムキッチン展示場2室を使用。同社の社長が、昨年7月にポート・アート&デザイン津山(川崎)で開かれた個展で標本に魅せられ、善意で貸し出した。
 会場には、希少なチョウを中心に国内外のさまざまな昆虫が並ぶほか、一部、甲殻類なども置く。中でも、「私をこの世界に引き込んだ昆虫。進化の力を感じた」と語るのが、世界一美しいといわれる青色の大きなハネが特徴で、とじると木に擬態するモルフォチョウだ。中南米などに生息しており、羽色がわずかに異なる個体もそろう。黄緑色に輝く開帳面積最大のゴライアストリバネアゲハ、絶滅したオレンジ色のデタニヒイロツマベニチョウなどもある。
 約50種のクワガタを一挙に集めたり、木の葉そっくりのコノハムシなどを枯れ葉とともに収めたりしたケースも並ぶ。
 小枝さんは2017年、瀕死の重傷を負う交通事故を経験。入院中にネットで昆虫の画像を目にし、厳しい自然界を生きる姿に勇気をもらった。以来、知り合いなどを通じて収集してきた。
 「生態にも詳しくなったが、世界では森林伐採などで生息が脅かされている現状があることも知った。展示を見て自然保護への関心も深めてほしい」としている。
 開館日は、土、日曜日、祝日で午前10時〜午後5時。平日は完全予約制。入場料は800円。小学生は保護者同伴で半額、未就学児無料。
 問い合わせは、小枝さん(■080―5620―7883)。

希少な海外のチョウと小枝さん


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