伊原木隆太知事は27日、臨時記者会見を開き、県内の新型コロナウイルス感染状況について総体的に「ステージ2(漸増)」から「ステージ1(散発)」に改善したとの見解を示した。政府対策分科会の指標に基づく4段階の切迫度で最も低く、飲食業への支援策「GoTo イート」事業を3月8日に再開する方針。
県内では13日以降、新規感染者が5人以下で推移。直近1週間(18〜24日)では、病床占有率が10・6%で前週(15・7%)から5・1㌽下がり、うち重症者病床の占有率は4・7%と前週(8・1%)より3・4㌽下がった。感染確認数は16人と前週(36人)を下回り、人口10万人当たりの全療養者(入院者、自宅・宿泊療養者)数も2・80人と前週(4・71人)より減少し、ステージ1の基準「感染者の散発的発生及び医療供給体制に特段の支障がない段階」になったと判断。
GoTo イートは昨年末から一時停止していたが、県内の状況改善、京阪神などの緊急事態宣言解除(28日)を考慮して再開とし、食事券の新規販売とともに、購入済み食事券の利用自粛も8日から求めない。
伊原木知事は「飲食店では長時間、大人数での利用を避け、デリバリーやテークアウトも活用してほしい。年度末にかけて人の移動や会食の機会が増える中、県民には引き続き感染防止策の徹底をお願いしたい」と述べた。新型コロナ特措法に基づく協力要請は当面継続するとした。
伊原木隆太知事臨時記者会見
- 2021年3月1日
- 行政・公共