「墨楽展―BORATEN―」が岡山県久米郡美咲町の北和気郷土資料館で開かれ、愛好者による墨絵の意欲作に来場者が見入っている。2月4日まで。
美作市の美術講師・茶室隆一さん(61)と津山市内の教室で制作を楽しむ熟年の愛好者5人が、初のグループ展に近作計47点を出展。
津山城の石垣や横野滝、蒜山などの風景、ヒガンバナ、ボタン、フクロウ、スズメ、ペットのネコ、だるま大師といった多様な画題が並び、筆遣いと墨の濃淡、木べらでタッチを変えた作もあり、味わいもさまざま。茶室さんの作では、観音菩薩をシンプルな線で描いた「月光」、抽象表現で生命感漂う「水の葉」も目を引く。
岡山市の橋本修二さん(67)は「モチーフも描き方も個性があって面白く、趣味をおう歌しているのが伝わってくる」。
美作高校や津山高専に勤務する茶室さんは「2022年から初心者ばかりで始めたが、熱心に取り組み、それぞれの持ち味も出ている」と話している。
午前10時~午後3時。月・火曜日休館。