陶芸と彫刻を組み合わせた「陶彫」を並べた「日本陶彫会瀬戸内支部展」が、岡山県津山市のM&Y記念館で開かれ、生命感あふれる動物や魚のオブジェが来館者の目を楽しませている。5月5日まで。
備前焼をベースに創作する瀬戸内想彫会(木村玉舟代表)と全国の陶芸家でつくる日本陶彫会が、県北で初めて開催。有志計11人が選定した約50点を出展した。
今にも飛び立ちそうなカワセミや肌の質感をリアルに作り込んだオオサンショウウオ、愛らしい表情を浮かべたウサギなど生き物を題材にした作が並び、焼き締めならではの味わい深さを醸しだしている。津山にちなんだ「ごんご(カッパ)」や心象を表現した抽象オブジェも目を引く。
木村代表(71)=備前市=は「作家の心情を映し出し、どれもいきいきとした作品ばかり。陶彫の魅力を多くの人に知ってほしい」と話している。
午前10時~午後4時半。水曜・木曜休館。入場無料。