岡山県津山市川崎のダンススクール「K・D・Cスタジオ」に所属する2チームが5人編成チーム限定の「ダンスコンテストファイブ」(ダンス協会主催)の予選を通過し、6月2日に東京都で開かれる前期大会決勝への切符を手にした。「支えてくれた人たちに感謝し、その気持ちに応えらえるように優勝を勝ち取る」と本番に向けて気合いを入れる。
出場するのは鏡野町と津山市内に住む中学1年生でつくる「Reborn(リボーン)」と、美作、津山市内の中高生グループ「Delight(ディライト)」。両チームとも同スタジオ内のオーディションで選抜された精鋭たちがそろうヒップホップグループで、高い技術力と力強いパフォーマンスで頂点を狙う。
リボーンは桑原妃陽さん(12)=鏡野中=と難波彩愛さん(12)=中道中=をリーダーに、西本千紘さん(12)=勝北中=、山本一華さん(12)=同=、青瀨和音さん(12)=津山西中=で結成。昨年のJHCダンスコンテスト全国大会に出場した過去がある。チーム名には「自身の殻をやぶって生まれ変わる」と思いが込められており、桑原さんらは「つらくても前向きに頑張る堂々とした女性を表現し、見ている人たちも楽しくなるように踊りたい」と意気込む。
ディライトのメンバーは、リーダーの神田璃虹さん(15)=美作高1年=と小林愛衣さん(14)=美作中3年=を筆頭に、田村和美さん(14)=津山東中3年=、佐々木里花さん(13)=同中2年=、中村心音さん(13)=北陵中2年=。チームとしては初めての全国大会だが、メンバーの中には過去2回大舞台に出場した経験者もいる。一人ひとり多彩な表現力を備えている上、固い団結力を誇り、さらにスキルに磨きをかけている。小林さんらは「互いに指摘し合い、弱点を受け止めて直してきた。練習を重ねてきた成果を見せる」と覇気(はき)を高めている。
出場する同大会の中高生一般部門には全国から5チームが参加し、それぞれ得意とするダンスナンバーで実力を競い合う。27、28日は練習も最終段階となり、両チームともに勢いとキレのある息の合った動きを見せていた。インストラクターの田村和奏さん(25)=金井=は「みな実力を持っている。その力を生かして楽しんで踊ってほしい」と話していた。